マルチプル(Multiple、倍率)は、企業価値を利益や売上などの指標の何倍で評価するかを示す倍率です。類似会社比較法(マーケットアプローチ)の中核となる指標で、「EV / EBITDA = 6 倍」のように表記します。
代表的なマルチプル
- EV / EBITDA: 企業価値 ÷ EBITDA(最もよく使われる)
- EV / Sales: 企業価値 ÷ 売上高
- PER(株価収益率): 株価 ÷ EPS
- PBR(株価純資産倍率): 株価 ÷ 1 株あたり純資産
実務上のポイント
中小企業 M&A では EV / EBITDA が 3〜7 倍程度のレンジに入ることが多いですが、業種・成長性・規模・独自性で大きく変動します。「同業の上場企業が 10 倍だから自社も 10 倍」とはならないのが実務の難しさです。類似企業の選定とディスカウントの設計が論点になります。